そして世界はぐるりとまわる

過去だったり未来だったりいまだったり

越後のちりめん問屋の隠居

昔、時代劇が好きな子供でして。

つまりメインの試聴時間はNational・Panasonic劇場です。

西村晃水戸黄門が大好きだったし、

大岡越前といえば竹脇無我演じる榊原伊織だったし

暴れん坊将軍の見せ場、峰打ちに切り替えるための

刀のカチャッという音にはしゃぐという奇怪な子供でした。

あと御家人斬九郎も好きだったな。

 

時代劇といえば身分を偽るというのがお約束ですが、

水戸黄門ではなんで越後を名乗っているのかよくわからなくて、

多分方言も違うだろうにみんな騙されるのだなと思ったものでした。

あの大人数で旅をしていれば、

いく先先で噂になりそうなものなのになぁと。

あと隠密という言葉を知ったのは、水戸黄門だった気がする。

人の自己紹介を疑うべきだと教えてくれたのは

悲しくも水戸黄門暴れん坊将軍でした。

 

暴れん坊将軍はあれだな。

問題起こす人が直前に登城して、

上様の顔をちゃんと覚えているのがすごい不思議で、

(人の顔を覚えるのが苦手な子供だったので、

 最初は上さまの顔をみんな知っていて

 命が狙われないのかなと思っていた)

時代劇はご都合主義だと気づいたのは

結構成長してからだったように思う。

 

ちなみに

「上様(水戸の御老公)の名前を語る不届き者め!」

の展開より、

「上様(水戸の御老公)だろうと関係ない!切れ切れぃ!!」

の展開の方が好きでした。

悪役の美学って必要よね。

 

暴れん坊将軍のオープニングで出てくる白馬は

とても綺麗だと思うのですが、

あの馬どこかで見れたりしませんかね?

いつも気になります。