そして世界はぐるりとまわる

過去だったり未来だったりいまだったり

変態に対する危機意識がなかった前の職場の話。

前職は電話の苦情受付係をやっておりまして、

こちらに途中から通販のコールセンターがつけられた形で

電話全般の仕事をしておりました。

 

まぁいろんなお客様はいらっしゃいまして、

「誠意を見せろ」というお客様もいらっしゃいましたし、

一人暮らしで話したくて仕方ないご老人の相手をしたり、

まぁ色々精神的にきついお仕事でありました。

何度恫喝されたことか。

 

さて、そんな中、必ず非通知でかけてきていた変態さんが

一人いらっしゃいました。

おそらくそれなりの若者。

下着の色は?なんて可愛いものではなく、

卑猥な言葉のオンパレード。

大抵かけてくる時間は平日16〜17時の間。

ニートですかね?あと線路が近いところにお住まいですね?

ただ、この変態のターゲットが声が一番可愛い若い子だとわかっていたので、

この時間帯の非通知は私がペアの時は私が取ると決めていました。

私は変態相手にともかくしゃべるので。

「お客様?お客様ぁ?申し訳ございません、お声が遠いようでご注文が

 聞き取れないんですけれどもぉ」

「死ねっ」プツッ。。。。ツーツーツー。

・・・死ねって言われたんですけど、このクソガキ。

ただ、受信回線数に限りがある会社でこの時間帯の回線を

埋めてしまうという大迷惑っぷりなので、

非通知でも着信拒否ができると知ってその対応を上司にお願いしたところ。

 

「その人もいつうちの注文を注文してくれるお客様になるかわからないんだから

 着信拒否なんてとんでもない話だ」

「・・・変態の相手を私たちにしろとおっしゃってますか」

「その電話がかかってきたら、僕たち男性陣に電話を回せばいいじゃないか」

「転送するうちに電話切られますけど。だったらこの時間帯の非通知、

 自分たちでとってくれませんか」

「は?僕たち電話を待ってられるほど暇じゃないんだけど」

 

結果、変態のターゲットにされていた後輩は退職しました。

(私以外とペアの時は嫌でも電話を取るよう指示をされていたとか)

当時の古臭い会社では電話の録音機能もなく、

結局この思考の上司だったために

私もとあるクレーマーのターゲットにされ、

商品を買うから愛人をしてくれ、というような内容に移行して

上司に相談しても他のオペレーターが相手してもクレームが悪化し、

私が相手をすると話をするだけで終わることが多いために

私が相手をするように指示をするだけになったので

そこで見限って退職しました。

(退職には別の要因もあったけれど、最後のひと推しはこれだった)

 

いくつか会社をアルバイト、派遣社員と渡り歩きましたが

後にも先にも、電話の録音機能の必要性を理解しなかったのは

この会社だけだったし、

変態の相手をそのまましろと指示出した上司もこの人だけでした。

結果、いまだに個人客の相手をしなくていい会社を渡り歩き、

基本電話対応は不要と約束がないと仕事できません。

電話は体質に合わないとガチで病みます。

いつかこの会社の裏掲示板を見かけたら、書き込んでやろうかと

いまだに思ってます。それぐらい恨んでます。

そういえばこの上司、コネ入社だったわ。