そして世界はぐるりとまわる

過去だったり未来だったりいまだったり

大体貧乏くじ

基本的に残り物には福がある、という形で

勝ち取ってきたものが多い人生なのですが、

そういえばあまり苦労したことがないなと思ったわけです。

というのも兄が要領のいい長男&親戚内の長男教により

兄のおこぼれをもらうだけでもそれなりに生きてこれたんですね。

いや、兄だけ隠れて親戚からお小遣いをもらい、

自分は知らないふりをするなんてまぁよくあることだったんですけど、

一方で成長してから兄は親戚の集まりに顔出すなんてしない人間になったので

「ざまあ」と思ってますよ、主に両親に対し。

 

一方、自分と兄の関係は悪くないです。

性格が真逆に振り切れてるが、好みは似通っているので

ある程度成長してからはぶつかったこともないです。

そもそも必要以上に干渉されたこともないな。

兄の方が若干常識がない方に振り切れているので

姪の出産祝いを親戚から貰いながら内祝を返さず、

私が内祝を選んで返してあげた過去があるぐらい。

親戚に可愛がられるのは長男、

親戚内の面倒ごとの対応は私、と実家を出るまでは決まってました。

別に自分、もともと接客業だったので、仕事として対応するのは

全然構わんのですけど。

親戚の葬儀にうちの長男が出てこないって、そんなこと私に言われても知らんがな。

両親が「面倒だから行きたくない」っていう兄の希望に

文句を付けなかったんでしょ?というのがあるぐらい。

 

結果、自分が実家を出ると近くに住んでいる兄が

何もやってくれなくて母は困ったらしい。

親が入院しても何してもマイペース。

そらそうだろうよ、そう甘やかしたんだから。

兄の嫁さんの方が気が利くって、だからアンタ

気が利くように育てなかったんだろうよ。

 

今となっては両親と距離があいて

自分はとても楽になりました。

家族の中で自分だけやたらと冷めているため、

あの振れ幅の大きい感情に巻き込まれると妙に疲れていたのですが

幼少期の不遇は今のためにあったのかなと思えるぐらいには

気楽です。

そりゃ一人暮らしを始めてもホームシックにならんわな。

 

というわけでかつての貧乏くじは

今となっては若干プラスの方で恵まれているのではないのかなと

そんなことを思った今日この頃。