そして世界はぐるりとまわる

過去だったり未来だったりいまだったり

人が感じる日常的な不満に目をそむけ。

JR品川駅のディスプレイ広告が

ネット上で批判を浴びて取り下げられたという

ニュースがありました。

 

「今日の仕事は、楽しみですか」品川駅の大量広告、「出勤時に見ると傷つく」と批判→1日で取り下げ NewsPicks関連企業 - ITmedia NEWS

 

キーワードとなったのはこの言葉。

「今日の仕事は、楽しみですか。」

 

このキャッチコピーを自社で作ったのか

広告会社で作成したのかはわからないのですが

少なくともJR品川駅の朝ラッシュの人混みを歩く

会社員にとっては共感できない言葉だったわけです。

さて、このキャッチコピーを作った人は

楽しんで仕事をしているのかな?

 

閑話休題

この問題、結構根が深いと思っていて

まず掲載開始1日で話題となり、取り下げとなったこと。

つまり、JR品川駅のディスプレイ広告は多くの人の目に入って入るのです。

私も品川駅を使っていたことがあるのでわかるのですが、

改札から港南口に抜けるまでこのディスプレイはずっと並んでおり、

視線を人混みから上げると必ず目に入る仕様です。

自分は藤原竜也の広告が出ていた記憶がすごく残っている。

つまり、使い方を間違えなければかなり人の目に入る広告になるので

その効果は高いはずなのです。

少なくとも今回は、名前を売ることだけは成功しました。

品川駅広告の効果を期せずしてアピールできたわけです。

 

もう一方で

「今日の仕事は、楽しみですか。」

この一言に対し「喧嘩を売られた」と思った人が多かった、

そこまでは思わずとも「煽られた」と思った人が多かったという事実。

少なくとも日本で働いている会社員は

「仕事なんか楽しいわけないだろう」と思っているという事実が

明らかになりました。

さらにいうなら、JR品川駅の港南口を歩いている会社員は

「テレワークが許されない立ち位置の会社員」なわけです。

そこまで含んだ上であのキャッチコピーを読むと

「なるほど、皮肉だな」と思います。

宣伝内容は働き方改革寄りのコンサルティングのようなので

「導入すれば会社が楽しくなります」というのであれば

もうちょっと切り口があったよな、というのが個人的な本音だし、

あと実体験として人事コンサルティング

仕事が楽しく切り替わったことはないですわ。

 

というわけで、

このキャッチコピーを作ったのが広告会社側だった場合、

内部でどんなお話し合いがされているのかなというのは気になります。

品川駅のディスプレイ広告ってお高いですよね。

キャンセル料的なものが発生していたとしたら

おいくら万円ぐらいなのかな。

 

話題性 ◎

共感性 ×

 

一般的な社会人に共感できない人が作った広告は

爆弾を秘めている、というのが明らかになった話題なのでした。