そして世界はぐるりとまわる

過去だったり未来だったりいまだったり

特に悩まないが、面倒なことはしたくない。

家で何を食べたいか、となると

恋人は「なんでもいい。いっそ買ってきてもよい」の人なのですが

ある日「カレーを食べたい」と発言する日がありました。

 

私「カレー?」

恋人「シチューでもいいよ」

 

カレーもシチューも大して変わらないな。

具材を切って煮るだけだし。

ただ、家には米も炊飯器もないので。

 

私「ナンを買ってくることになりますけど」

恋人「え?ナンって買えるの?」

 

たまに相手が今までどんな生活をしてきたのか心配になる。

 

私「カレーの肉は豚ですか、牛ですか?」

恋人「え?多分豚だと思う」

私「カレーにじゃがいもを入れても大丈夫ですか?」

恋人「え?じゃがいも入れない人もいるの?」

私「家カレーにじゃがいも入れるの嫌がる人がいるので」

恋人「普通のカレーでいいよ」

私「(普通?)

  うちの実家はスーパーのとんかつを買ってきて、

  カツカレーにしますけど」

恋人「それ採用」

 

普通と言われても各家庭ごとに違うので、

認識合わせをしないと違うものを想像していたりするんですよね。

出身地が一緒でもそれだから、油断できない。

 

恋人「スムーズにカレー作るねぇ」

私「カレーぐらいなら。野菜と肉を切ったら煮るだけなので」

恋人「すごいねぇ」

 

どうやら自分でカレーを作ったこともなくて、

初めて作っているところを隣で見た様子。

ルーを入れた後にとろみがつくまでかき混ぜてもらっていたら、

上っ面だけかき混ぜて底を混ぜてもらえないので、

お役御免してもらいました。

鍋焦げるから底から混ぜてほしい。

ルーを入れた後はとくに。

 

カレーって簡単に作れる料理の代名詞にように言われますけど、

個人的には野菜を切るのが面倒で、煮る時間も必要だし

余った場合食中毒を警戒して保存しないといけないので

あまり自分から積極的に作らないのですが

まさか食べたいと言われて、そして喜ばれるとは、と

自分との温度差を知った今日この頃。